8月例会入賞花
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1位 Rnps.Lion’s Splendor (Ren.Kalsum×Rnps.(Renanopsis) Lena Rowold)
*Rnps.(Ren.×Vdps.)
安藤 美恵子
2年前ナーセリーイデさんより求めました。レナンセラは購入するのですが、ステムが1本くらいで私には向いていないと思っていました。昨年から温室の一部を自動灌水にし、バンダ、レナンセラなど根が露出し水遣りが少なかったものに1日2回当たるようにしてみました。その甲斐あってか今年はとても元気がよく、根も伸びています。水遣り時間のない私にとって百人力です。時々ですが液肥3,000倍も施したと思います。今年も同じように育てたいと思います。
2位 Stan.(alba) ‘Takatsu’
飯草 キヌ
入会して間もない頃、島崎さんから小さなバルブ2個の苗を頂きました。順調に育って数年後からは毎年花を着けてくれます。木枠から白く輝く大輪の花を見たときは感激でした。なぜこんな花が咲くのか、不思議でした。今年は3花茎出ました。最後の花は大輪で8個も咲き、大変見事でした。最初の花がちょうど例会の朝開き、ラッキーでした。日頃手抜きばかりで、蘭には申し訳ないと思っておろます。植え替え等、多分出来ないと思います。
3位 Paph.godefroyae var.leucochilum
池上 綱子
某蘭の会、納涼会時の商品です。数ある蘭の中から選んだのがこの株で、私の栽培より、目利きということでしょうか。現在ではこの種の花はもう一回り大きいものが出ていますが、バランスよく開花し、気に入った花ですので、皆様の評価はいかがかと‥。Paph.は例会でも少ないので、おたずねの意味の出品でした。もう一輪咲きますし、来年の成果が待ち遠しいです。
小型1位 Den.Hibiki
小疇 禮子
8月の例会は何時も出品株が少ないので、賑やかにし、1ヶ月半も咲いているデンドロを出しました。花の少ない時に長いこと咲いて楽しませてくれる可愛らしい花です。水も肥料も好む、割合に管理がしやすい株で、家のコーナーを飾るに重宝しています。
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◆涼しげな青い花を二つ、ご紹介します。
Rhy.coelestis
野見山 由紀子
ふくよかな花容と、色濃いブルーが大変、際立ち、普通個体とは全然違います!すごいセレスティスです。残念ながら、暑さで作がよくない、とのことでした。
C.dyana fma.coerulea ‘Choujamaru’
大谷 弘明
大変大株にじっくりつくられた、C.dyanaです。
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◆奥田園芸、奥田さんを迎え、難しい蘭の育て方、植込み材料、肥料の特質の話をうかがいました。
①デンドロビウム スパチュラータ亜属
他のデンドロと比べると根が過湿に弱い。あまり深植えにせず、根の生え際が完全に見えるくらいの浅植えがよいようです。
②デンドロビウム フォルモーサ亜属
休眠期の管理がポイント。特に気難しい種は、雨季と乾季がはっきりした自生地の株で、バルブ完成後、2~3ヶ月は鉢内への灌水を控え、鉢内を乾燥気味に管理し、葉水を毎日行う。
③バンダ類
一年中、水を十分にやるのがポイント。冬場でも外気温が高い場合は、2~3回/日与えるようにしたい。株全体に灌水すると、根の白い部分のべラーメン組織に水が浸み込み、緑色に変わりますが、これだけでは不十分です。時間をかけて灌水し、緑色になった根が数10分は乾いて白くならないくらいの状態が必要。
亜リン酸肥料について
亜リン酸肥料は、大変吸収がよく、通常の液肥よりも効率的にランは吸収する。奥田園芸では、輸入したてのベアルートの植物を亜リン酸肥料水溶液で湿らせた新聞紙でくるみ、植物によく吸収させてから植えつけると、活着がよい、とのこと。根元への灌水は約3,000~4,000倍、葉面散布は2,000倍程度に薄めて使用している。チッソ分がないので、その他の肥料は工夫が必要である。この亜リン酸を効率的に使用したものが、スーパーX5などである。