11月例会入賞花
区民祭で行っているバザーから寄付を行っています。
今回、表彰状を会でいただきました。今後も地域と根付いた会として運営していけますように。
さて、秋も深まり、充実した株からの開花も増えてきました。寒くなってもこれからが華爛漫の日々がやってきます。
*画像をクリックすると大きくなります。
1位 Miltasia.Azter ‘Nalo‘
海野 和夫
平成19年戸塚の村上さんから分けてもらいました。今年は2バルブの初めに成長したバルブには花茎は出ずに、後のバルブに2本花茎が出て咲きました。花の形、花の色、花の大きさに満足しています。来年は何とか、4花茎咲くよう、大事に育てたいと思います。
2位・栽培努力賞 Cirr.Elizabeth Ann ‘Buckleberry‘
飯草 キヌ
2009年安藤さんから分けて頂きました。花の様子が和ぽくて、気に入っています。大切な株ですが近年何かと多忙で蘭の世話はほとんどできません。この夏も消毒は皆無でしたが、屋内に入れようとした時、花芽が見えて安心しました。開花もどうにか、例会に間に合い、ラッキー!花に感謝です。今後の事で島崎さんからアドバイス頂きましたので、是非実行したいと思います。花も美しく、育てやすい蘭だと思いますが、大株になって移動が大変なのが困ります。バスケット植えにしてある姉妹株は60本余りの花茎がついてきれいに咲いてくれましたが、飾るのに苦労しています。
3位 Cattlianthe(Ctt.) Porcia ‘Cannizaro‘
金子 巳代子
2002年に多摩植にて買入、初めての大鉢に挑戦。このおかげで温室を作り、私にとってはヒストリアになります。毎年、区民祭のころに咲くのですが、一ヶ月遅れです。台風で温室奥に入れ、手入れできず。当日、車に入れることを考え、いじるとポロリ、ポッキリと花を落とすので一苦労。皆様より頂いたご指導、ありがたく受け入れます。私のガサツさの性格が出た作品でした。「反省」今年5月に植え替え肥料はモルコート2回。
3位 C.maxima fma.coerulea ‘Hector‘
野見山 由紀子
この株は、4、5年前に大場オーキッドフェアでヘクターに魅せられ、ワカヤマオーキッドで苗を求め今年初花です。もう少し色が濃いのではないかと思っておりましたが、ちょっと残念でした。来年に向けまた頑張ってみたいと思います。
5位・栽培賞 Den.trichostamum
平成22年2月ドームでマレーシアの業者から購入。自然種で根はほとんど裸状態でしたので、そのままコルクに植え付けました。Den.oreogenumと異名同種だと思われますが、文献によっては別の品種というのもあるので、本株がtrichostomumかどうかはわかりません。ニューギニア島の低地の蘭で暑さには比較的強いですが、夏はクーラー室に入れて管理しています。肥料は一度も与えていません。コルクがボロボロになるまで植え替えるつもりはありません。
5位 Rhyncattleanthe(Rth.) Debbie Miyao
島崎 純一
何か出品する株がないかと捜しましたら、夏の暑さにも負けず、この株が咲いておりましたので持参しました。いつものコルク植えです。コルクは大中小と適当に混ぜております。今年の夏、私のラン栽培の反省点は暑さ対策でした。今までは駐車場の上にアミを張り、作っておりましたが今年は手不足の為、下に降ろすことができませんでした。この暑さのため朝晩2度水遣りをしていましたが、結果は今までにない不出来で、これから毎日半日程度植え替え、その他の手入れをしようかと思っています。
小型1位 C.cernua
鈴木 茂
この株は京都洋蘭会のDr.S氏より12年前に入手したものです。本来は大株になっていなければいけないのですが、2年前に手入れが悪く水遣りに失敗し、 かなりの部分が枯れてしまいました。今回は何とか生き残って2輪のみ2年ぶりに咲いた次第です。大事にしていた株だったので、再生してホッとしています。毎年、新株の2枚葉が開く、秋ごろに蕾が出てきて、可憐な朱色の花が晩秋から一ヶ月くらい咲き続けます。私の経験では、冬の時期には水をかなり辛くすることが根腐れを避ける一番のコツだと思います。栽培方法は、京都洋蘭会で5号鉢くらいの大きさの素焼き鉢の裏表面に、所狭しとびっしり咲かせていたソフロの大家である達家清明氏(ホームページあり)を参考にされたらよいと思います。ヘゴや素焼き鉢裏面などが適して、春から夏にかけては、毎日夕方水遣りしていたと記憶しています。川崎洋蘭クラブ秋の旅行で、セルヌアの小さい株を買ったので、新しい株を含め今度は立派な花を咲かせたいと思います。
栽培努力賞 Rhyncattleanthe(Rth.) Lois McNeil ‘Ace’
ラベルが古くなって判別できませんが、もう随分長く我が家に存在している株です。この花の先祖は、B.digbyana、L.tenebrosa、C.bowringiana、C.labiataで、なるほどあな、と思えるような整型で品の良い中型のブルーの花で、1花茎に2から4輪ぐらいの花を着けます。生育は肥料と水さえあればご機嫌でいてくれます。大株作りを目指すにはたやすい株と思います。
栽培努力賞 Den.shiraishii
池上 綱子
2006年8月ヒロタさんより購入したものです。それ以前に白石洋蘭園より求めた株と2株ありますが、開花したのは初めてです。ニューギニア島に自生する着生種で、白石さんの名に因んだデンドロです。栽培は容易と聞いておりましたが、なかなか咲きませんでした。やや乾き気味に、夏は戸外で肥料は普通に栽培していましたが、今年の夏の暑さが功を奏したのでしょうか。今月の講師の広田さんによると、株が大きくなり、放っておいたから咲いたのでしょう、との事でした。
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◆グロワース優秀賞の株をご覧ください。
Potangis dactyloceras
Monn.Millenium Magic ‘Witchcraft’ AM/AOS
◆例会の株の中から
C.maxima ‘La Pedrena’ 3株集まりましたが、育つ環境や、MC変異などの影響で花が違いますね。
C.maxima 時節柄、いろいろなマキシマが楽しめました。人気投票にセルレア、Hectorも入っています。
Den.ranti 大変珍しく、可憐なデンドロビウムです。拡大した花をどうぞご覧ください。(ピントが甘くてすみません。。。。)
『何年間も探し求めていたデンドロの一つで、やっと昨年手に入りました。写真で見ると、花の形、色が気に入って求めていたのですが、花があまりにも小さいのが残念です。スラウェシ一島の原産で、夏も暑がらず、管理も簡単です。ただ、葉が薄いので、葉ダニには注意した方がよいと思います。』
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◆ヒロタインターナショナルフラワー、広田さんを迎え、植え替えの講習をしていただきました。
何日も前から水に漬けて戻す・・・・のではなく、使用する分だけに適度な水分を与えるだけでよいとのこと!
② 鉢から大きく根がはみ出てしまった大柄なカトレアを平鉢に植え替えます。古い根は枯れてしまうので大胆に切ってしまいます。
③ 今回の寄付株 です。大株をばらしていただきましたので、その場で植え替え実習に使わせていただきました。なんて贅沢な材料でしょう!
③ 上を硬く、鉢の下部に空間を作るのが基本です。空気が好きなカトレアは、きっちり植えると、冬にきっちり枯れます。鉢底の穴から指の関節ひとつ入るくらいが目安です。
④ ウォータースペースもとってくださいね。
銘花の寄付株をいただきましたので、来年は活着させてぜひ、例会で花を見せてください。
よい株をたくさんお持ちくださり、斡旋くださいました。広田さん、今年もありがとうございました。