5月例会入賞花
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1位 Den.unicum
成田 英一
平成27年12月にはちのへ洋蘭園から購入した株で自然種です。タイ、ベトナム、ラオスなどが原産地で、従来からよく販売されていたタイ産の株は10cm前後の背丈のものでしたが今回の株は30cm前後もあります。たぶんタイ産(ミャンマー産?)のものではないと思います。25年12月にはちのへ洋蘭から購入した株は背丈が10cmぐらいの株でヘゴ、松の皮に着けた株もありますがほぼ同時期に咲いています。一般的なノビルタイプの株と同じ管理で大丈夫でした。但し今回の株は輸入直後で根も乾燥した状態(枯れた根)で花がたくさん着いているし、まだ新芽も出ていないので、株自体の栄養分がほとんどないので枯れるかもしれません。来年がどうなるか、楽しみです。
2位 Papilionanthe teres ‘Ohyamazaki’ GM/IOK
石田 和子
2年前にフジナーセリーで入手した株です。本種は水好きということでしたので、夏はしっかりと水を与え、冬は葉水を切らさないように与えました。水をやりすぎても花がこない、ということを聞いていましたので、根の状態を見ながら与えた方が良いような気がします。そして通風の良い場所に置き、肥料は顆粒状のものを袋詰めし、吊るして与えました。この状態で様子を見ていきたいと思っていますが、良い方法がありましたら教えていただきたいと思っています。
3位 Trichopilia hennisiana
小佐野 滋子
2年前の東京ドーム蘭展にてブラジルの業者から購入したものです。通常目にするトリコピリア ヘニシアナの株に比べ、1.5倍くらいの大きさで、どんな花になるのか期待しておりました。昨年は花を見ることができず、やっと今年咲きました。期待通り、花は大きくとても立派でした。夏期が短いのが難で、きれいなのは展開が終わって2~3日です。咲き立てが例会に間に合ってラッキーでした。蕾全部が咲いたらとても豪華に見えました。
3位 V.denisoniana
この株は11年前、元クラブ会員の亀井さんから頂いたものです。デニソニアナの中でもオレンジと白のはっきりしている個体はあまりないと思います。花もちもよく、長く楽しめる株です。栽培はとにかく根にいつも水がかかるところに掛けています。根が枝を打って広がってしまいますが、その方が花もよく着いてくれます。夕方から夜に非常に強く良い香りがして、そちらの方でも楽しめます。
3位 Paph.Evelyn Eyes
山本 雅人
甲府の草月園で分け株を手に入れました。Paph.Evelyn Röllke(bellatulum×sukhaklii)にさらにシグマト系のビニカラーを掛け合わせたものです。同交配の‘Shinano Madarao’がSSM/JOGAを入賞し、話題をさらいましたが兄弟は弱くてみんな枯れているそうです。この株は親株が大変もりもりの大株で生き残っており、丈夫そうなので求めました。暑くなる前に水苔に植え替えて管理していきます。
小型1位 Den.bensoniae
安藤 美恵子
2年前のナーセリーイデさんで求めました。はっきりとした二つの目が可愛らしいです。成田さんいわく、ベンソニエはもっともっと大きくなるということです。花が終わったら植え替えをしてみようと思います。鉢植えではなく、上下逆に植えても面白い咲き方をするのではないかと思っています。割と光が好きで、吊るして育てています。
栽培努力賞 Paph.Winter Capricorn
吉澤 敏子
Paph.は興味がもてなかったのですが、いつの間にか株数が増えてしまい、栽培始めで日も浅く、手探り状態です。どれも安い株ばかりで咲くだけはなんとか咲きましたが、この株は昨年ドームで求め、来年果たして咲かせられますかまったく自信はありません。このような賞をいただき、何の努力もしていませんので困惑しております。
良花賞 Paph.Strange Love(Macabre×callosum )‘Banshee’
山本 雅人
モーディエ系のパフィオの切り花農家の方がインターネット販売に出していた株です。良花賞をいただいたので個体名をつけました。片親にcallosumを使ったことで剛健な改良になった、ということをうかがいました。先日のひぬまパフィオフォーラムで同種がSM入賞しておりましたがこの花の兄弟だと思います。その花に比べるとぺタルが若干反るものの、色の濃さとなんといっても立体的なぺタルのスポットがパフィオ好きには人にはたまらない魅力を放っていると思います。これも例会で話した通り、室内で育てていきます。