ラン栽培の便利な支柱テクニック ~鉢ハンガー、フチ型支柱~
6月例会においてイデナーセリーの井出さんに講演していただいた支柱テクニックをご紹介します。
1つ目が鉢ハンガーの作り方です
以下の写真は左から順に作成していくと素焼き鉢用のハンガーが作れます。向きは全て同じですのでよく見てみて下さい。5番目から6番目にいくときに左に飛び出た先端を後ろのグッと回しているのが少し分かりにくいかもしれません。2枚目の矢印の場所が少し曲がっているところがコツのようです。ハンガーは緩すぎると落ちますし、きつ過ぎると素焼きにヒビが入るので丁度よいきつさである必要があります。なので鉢の号数、つまり淵の厚さにより何種類か作り置きしておくと良いそうです。 置く場所が無い…と悩んでる方は吊るすことで更にスペースを作れるのでオススメです。コツはペンチではなく支柱側を動かして曲げるようにすると綺麗にできます
2つ目は支柱立てです
以下の写真のように鉢の淵に支柱を固定して株や花茎を固定する方法を紹介します。
(パフィオがメインの私はとても使えそうだと感じました)
株本に挿すとぐらついてしまったり、根を傷つけたりしないかと不安になった経験はあると思います。後者は慣れてくると感触で根に当たっているかが分かりますが前者の改善は仕立てテクニックとして活躍すると思います。また根の状態が悪い株などを植え付けた場合、株本に支柱を挿すだけでは十分に支えられない事もあります。
パフィオのブラキペタラム亜属に対してはこの様に短めに切って使う事が出来ます。バーク植えに支柱を挿すと輸送中などにずれやすいのですがこれだとしっかり固定できます。また写真のように先端にやわらかい銅線を付けておくと自由に誘引がしやすいです。(※展示会に出す際には子房の下側で固定しています)
その他の花茎が多いパフィオに対しては以下のように足元を工夫すると良いそうです